日向坂ってSMAPっぽい
年末年始の休みにボーっとネットを見てたら、こんな記事が目に留まりました。
ものすごくざっくり説明すると、先日のひなあいの「アンガールズ・田中(卓志)をドッキリでメチャクチャにしよう!」の回を取り上げ、バラエティに積極的で熱心な日向坂にアイドルとして可能性を感じた、的な記事なのですが、この記事の最後はこう締めくくられていました。↓
国民的アイドルグループSMAPも、かつては『愛ラブSMAP!』(テレビ東京系)で「バラエティもこなせるアイドルグループ」として成長を遂げた。そして今、冠番組『日向坂で会いましょう』によって、日向坂46のメンバーは全員がスターになる可能性を秘めている。今後は“歌って踊れる”パフォーマンス系に留まらず、日本発グループアイドルの新たな(かつ伝統的な)スタイルやステージを提示しながら、さらなる活躍を見せてくれることを期待したい。
これを読んで私は、確かに日向坂46とSMAPは似ている部分があるなと感じました。
私は、日向坂46のみならずジャニーズなどの男性アイドルも好きなので、SMAPにはちょっと詳しかったりします。
なので今回は、私が思う、SMAPと日向坂46の似ている所を解説していこうと思います。
※本記事の内容はあくまで筆者の個人的見解です。
元号の変わり目に誕生
SMAPは昭和63年に結成され、平成3年に「Can't Stop!! -LOVING-」でデビューしました。
日向坂46は平成28年にけやき坂46として結成され、平成31年に日向坂46に改名し「キュン」でデビューしました。
両グループとも元号が変わるのに近いタイミングで結成、デビューしたことがわかります。
長い下積み時代
SMAPは、結成されてからデビューするのに3年以上かかっていますし、デビュー後もなかなかシングルで1位が取れず、長らく人気が低迷していました。
日向坂はというと、ご存じの通り、欅坂46の2軍的な位置づけだったため、ほとんどメディア露出がなく、握手会もガラガラ、人気も知名度もないという状態が長く続きました。
華やかな先輩グループ
SMAPの一つ先輩は光GENJIです。
SMAPは元々、ジャニーズJr.として光GENJIのバックで踊っていました。
光GENJIは1987年~1995年にかけて活動していたアイドルグループで当時、爆発的な人気を誇っていました。
日向坂46の先輩グループは勿論、「漢字さん」でお馴染みの欅坂46です。
2016年に「サイレントマジョリティー」で衝撃的なデビューを飾り、社会現象になりました。
SMAP、日向坂(当時はけやき坂)共に、当時は上記の華やかな先輩グループと比較されることが多く、地味だとか魅力がないだとか、ネガティブな意見が数多くあったようです。
導き出した活路
人気が低迷していたSMAPが活路を見出したのは、バラエティ番組。
「愛ラブSMAP!」(テレビ東京系)や「夢がMORI MORI」(フジテレビ系)など、それまでアイドルとしては例が無い本格的なコントに挑戦しました。
バラエティ路線で売り出すことで、ショーアップされたスター性よりも、親しみやすいカジュアル性を重視したのです。
その結果、SMAPはドラマにバラエティに積極的に進出して確固たる地位を築き始めます。
日向坂46(けやき坂46)は、かっこよくて力強い欅坂46とは対照的に、見ている人が自然と笑顔になれるような「ハッピーオーラ」をテーマに掲げて活動し、少しずつ人気を獲得していきました。
そして冠番組の「ひらがな推し」(テレビ東京系)が開始。体を張った企画や大喜利企画に挑戦していき、2019年3月、ついに改名&シングルデビューを果たしました。
その後、「日向坂46です。ちょっといいですか?」(ひかりTVチャンネル)や「THE突破ファイル」(日本テレビ系)など、数多くのバラエティ番組に出演し、その頭角を現してしています。
多種多様なメンバー
良い意味でも悪い意味でもバラバラなのがSMAPだと私は思います。
SMAPのメンバーの性格や特技、趣味嗜好は5者5様です。
喋りやMCが上手いメンバーがいれば、ダンスが上手いメンバーもいます。個性的な演技で存在感を放つメンバーがいたり、ミステリアスな雰囲気が魅力的なメンバーもいたりします。
また、歌が下手なメンバーやダンスが苦手なメンバーもいます。
私が考える「グループ」の魅力は、苦手なモノを補い合えること。個人の強みをグループとしての強みに還元できることだと思います。
SMAPはまさにそれを体現しているグループです。
日向坂も負けず劣らず個性豊かなメンバーがいるなと思います。
例えば、歌が上手いメンバー、ダンスが上手いメンバー、演技力があるメンバー、帰国子女なメンバー、ぶりっ子なメンバー、天然なメンバー、へにょへにょしてるメンバー、盗み癖があるメンバー…。
22者22様です。
その多様性が、グループとしての厚みを持たせているなと感じます。
逆境の中で
SMAPがデビューしたのは、テレビの歌謡番組が続々と終了していった頃でした。
歌番組で歌が披露できない状況の中で、SMAPはドラマやバラエティ番組に活路を見出し居場所を勝ち取っていきました。
日向坂46がデビューして1年を回ったころ、コロナ禍に入りました。
握手会やライブが無期限延期となり、ファンとの交流がしづらくなっているという逆境に立たされています。
SMAPのように、この逆境を逆手にとって、グループを一歩先へ進めてほしいなと思います。
まとめ
こんな感じで日向坂とSMAPを比較してきましたが、そもそも日向坂とSMAPは全然違うし、違うアイドルグループを比較するのはナンセンスかもしれません。
ただ、SMAPが新しいアイドルの形を作って、平成を代表するアイドルになったように、日向坂には、令和を代表するアイドルになって欲しい。
そんな期待をしてしまいます。